2011年07月18日

悲しい 月のうさぎのお話

今昔物語の中に、月のうさぎというお話があります。


ある日帝釈天(仏法の守り神)がさるときつねとうさぎを試そうとして、おじいさんの姿になり3びきのところにやって来ます。

「私は歳をとっており、子供もなく貧しい生活をしています。どうか皆さんが情け深い方がたなら私をやしなってください」

そう言われ、3匹は「私たちは情け深く有りたいと思っています。あなたをやしないましょう。」とこたえます。

さるは木に上り、栗や柿などをとってもってきます。きつねも人間の墓に行き人のお備えを持ってきておじいさんに食べさせます。
いく日か立ちおじいさんはお腹もいっぱいになり、「あなたがた2匹はたしかにお情け深い方です。」といいます。

これを聞いていたうさぎは、おじいさんに何か食べさせてあげたいと思い、東西南北飛んで探しますが何も見つけることができません。さるときつねはそんな姿をバカにして笑い、うさぎの目を赤くさせます。


おじいさんに何も差し上げるものがないうさぎはおじいさんにこういいます。
「おじいさん、今から私が美味しいものを持ってきてあげますから、木を拾って火をたいてまっていてください。」


そこで、さるは木を拾い、きつねは火種を見つけてたきつけてうさぎのくるのを待っていました。
そこへうさぎが手ぶらでやってきます。さるときつねは「なんだ、何も持ってないではないか。」とバカにします。

そのときうさぎは「おじいさん。わたしも、美味しいものを探して持ってきたいと思ったのです。でも、だめでした。だから、この私を焼いてめしあがってください」といったかと思うと、その火の中に飛び込んでしまいました。

それを見るとおじいさんはもとの帝釈天の姿に戻り、この火の中のうさぎを抱き上げて月の中にお入れになりました。

満月になるとこのうさぎが月のなかで餅をついているのです。
posted by 芭蕉 at 21:23| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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